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『ボサノヴァ②』 [noisy life]

 

♪ 男のこころBossa Nova 女はいつもSwinging Jazz
  ぶつかるリズム悲しい まるでパズルみたい
  抱きしめられたあとで 初めて知った
  あなたの胸の冷たさ
  サヨナラの言葉さえ言えなかった 耳に残るBossa Nova
  せめて最後の夜なら 2人だけで踊りましょ
  涙がこぼれ落ちたら わたしを抱きしめて
(「ボサノバ」詞、曲:福島邦子、歌:研ナオコ、昭和56年)

日本人のラテン音楽好きはよく言われることですが、ボサノヴァも例外ではありません。
日本人の本格的なボサノヴァシンガーといえば、小野リサ中村善郎が知られています。とりわけ、小野リサの厚みのある声は大人っぽく、イカしてます。ボサノヴァにうってつけ。

“本物”はさておき、興味があるのはやはりポップス、歌謡曲。外国生まれのリズムやサウンドはすべてカヴァーから、というたとえ(などありませんが)どおりで、第一号かどうかは自信はありませんが、昭和38年の藤木孝「ボサノバでキッス」はかなり早い。この曲はポール・アンカPAUL ANKA[ESO BESO(THAT KISS!)]のカヴァーで、梓みちよと競作。

しかし、なぜかクレジットには原題として[RECARD BOSSA NOBA]となっています。イーディ・ゴーメの同名曲と作曲者も同じですが、とても同一曲には聞こえません。また、同年に出た梶原マチ子「ボサ・ノヴァ・ベイビー」はもちろんエルビス・プレスリーELVIS PRESLEYの[BOSSA NOVA BABY]のカヴァー。

その年には早くも和製ボサノヴァが誕生しています。リズムの王様・小林旭の「アキラボサノバ」谷ヒデ子「東京ボッサノバ娘」。両方とも軽快で、“サウダージ”のみじんもなくボサノヴァというよりサンバ。中村八大が作曲しダーク・ダックスが歌った「ボッサ・ノバ№8」も同様で、この頃はボサノヴァ=陽気なリズムという捉え方だったようです。

日本の流行歌に本格的なボサノヴァサウンドが取り入れられるのは昭和40年代に入ってから。なかでもかなり早い時期と思われるのが♪ボッサノバのリズム ではじまる昭和42年の「私の好きなもの」(曲:いずみたく、歌:佐良直美)。その翌年にはズーニー・ブーと森山良子「雨あがりのサンバ」。これはサンバというよりボサノヴァ。

その後では「経験」をはじめとする辺見マリのヒット曲にもボサノヴァテイストが感じられます。

そして昭和50年に発売されたのが、和製ボサノヴァ最大のヒット曲といえる「どうぞこのまま」(丸山圭子)。その後も、ヒット曲とはいかないまでも、ボサノヴァあるいはボサノヴァ調の曲が出てきます。たとえば中村雅俊「恋人も濡れる街角」なども、サビの前まではボサノヴァ風。歌のうまいシンガーは新しいアルバムにはボサノヴァテーストを1曲いれたがったり(そんなことはないですね)。まあ、それほどボサノヴァはアーチストにとっても魅力のあるサウンドだということです。

もうひとつボサノヴァで忘れられないのがその3年後に出た「ミスター・サマータイム」(サーカス)。浮気が発覚し後悔する女の歌。といってしまったら味も素っ気もありませんが、ボサノヴァに乗せた甘いメロディーに、大人の女の雰囲気をかもしだす詞がウケましてオリコン1位。
この歌は「時間よとまれ」(矢沢永吉)と同時期にヒットチャートを賑わしたこともあり、なぜか夏の歌として2曲セットで覚えています。

サーカス男女4人の洗練されたハーモニーもここちよいものでした。この歌実はカヴァーで原曲はフレンチポップスの「美しい物語」UNE BELLE HISTOIRE(ミッシェル・フューガンMICHEL FUGAIN)。ソングライターでもあるフューガンは3年前の愛知万博「愛・地球博」の応援ソングのひとつを作っています。

そして、またその3年後に発売されたのが、上に載せた研ナオコ「ボサノバ」。直球勝負のタイトルで、サウンドもボサノヴァと歌謡曲をみごとにミックスさせてあります。作詞作曲の福島邦子は知る人ぞ知るポプコン出身のシンガー・ソングライター。研ナオコのほかに、杏里チェッカーズ、中森明菜などに楽曲を提供しているそうです。

最後に思い出したのは「マシュケナダ」MAISQUE NADAセルジオ・メンデスSERGIO MENDES & BRASIL66'のヒット・ナンバーですが、日本でカヴァーしたひとりが朱里エイコ。パンチのあるシンガーでオリジナル「北国行きで」がヒットしましたが、数年前亡くなりました。貧困の中の死という新聞記事を読み、華やかな芸能界との落差に驚きました。

ああ、そろそろ新しい日本のボサノヴァが聴きたい。いでよ! 新人、新曲。

ボサノヴァを2曲。まずは「どうぞこのまま」

そして、「ミスター・サマータイム」の原曲を。

 

 


 


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コメント 3

Ma-toshi

③も、もちろんあるんでしょうね?
日本のボサノヴァにジャズの渡辺貞夫が果たした役割は大きなものがあります。
ヒデとロザンナの前身ユキとヒデの「白い波」とか・・・。
ほかにも60年代の終わりごろには、岡田恭子とか、安井かずみとか、
長谷川きよしとか、マイク真木と前田美波里とか、森山良子とか・・・。
今聴いても、なかなかオシャレですよ。
by Ma-toshi (2008-02-03 23:14) 

MOMO

Mashi☆Toshiさん、スイマセン。
これで打ち止めです。

奥行きがないというか、底が浅いというか、とにかくあれでイッパイイッパイということです。

でも、ナベサダとボサノヴァいいですね。
できたら、番外編でやってみてくれませんか、ってずうずうしいですよね。
by MOMO (2008-02-06 00:28) 

MOMO

kyさん、nice!ありがとうございます。

「ky」ってまさか、あのKYですか?
そんなことないですよね。

でも、kyっていい人が多いですよね。
「空気読めよ」って言葉、エラそうですよね。空気は吸うもので読むものではないですよね。
by MOMO (2008-02-06 00:31) 

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