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[照れくさい] [ozolagnia]

 

♪ 海はすてきだな 恋してるからさ
  誰も知らない 真っ赤な恋を
  海がてれてるぜ 白いしぶきあげて
  えくぼのような ゆれる島影

  君はきれいな 海の恋人
  やさしく抱かれて 夢をごらんよ
(「海は恋してる」詞:垣見源一郎、曲:新田和長、歌:ザ・リガニーズ、昭和43年)

「照れくさい」を辞書でひくと〈きまりがわるい。気恥ずかしい。はにかむ〉とある。同じ意味の「照れる」に強調、謙譲の「くさい」をつけたもの。また、使用例として『人前でスピーチするのは照れくさい』とあった。ということは“恥ずかしい”とイコールなのかとも思うが、どうも微妙にちがうようだ。「照れくさい」にはどこか愉悦の感情が入っている。だから、大勢の前で注意されて照れくさいと思う人は少ないだろうが、大勢の前で褒められて照れくさいと思う人はいるはず。
飲み会などで、親友から「コイツは、こう見えても後輩の面倒見はいいんですよ」などと紹介され、「いやあ、照れちゃうなぁ」などと頭を掻いてみせる。これは「照れかくし」。

「海は恋してる」が発売される数年前から、アメリカからやってきたモダン・フォークが日本にも定着し、キングストン・トリオブラザース・フォア、あるいはピーター、ポール&マリーなどをコピーしたグループが誕生している。そのフォークブームが一段落したあたりで、それらがもっていた素朴な民話的な要素、あるいはプロテスト的な要素とは別の、若者の日常(とりわけ恋愛)を歌った歌がつくられるようになった。それがカレッジ・ポップスあるいはカレッジ・フォークで、ザ・リガニーズの「海は恋してる」は、その先鞭をつける歌だった。
カレッジ・ポップスのグループには他に、万里村れいとタイム・セラーズ「今日も夢みる」、キャッスル&ゲイツ「お話し」、フォー・セインツ「小さな日記」、ウエファリング・ストレンジャー「チャペルの鐘の音」、ノイズ・ハミング「青い世界」などがあった。

ザ・リガニーズは洒落で訳せば“ざりがに達”。メンバーは5人で早稲田大学の学生。間奏にややコミカルなセリフが入る。語っているのはメンバーであり作曲者の新田和長。そのセリフといい、曲調といい、「海は恋してる」の雰囲気はどこか、その2年前に発売された加山雄三「君といつまでも」に似ている。意図的かどうかは別として、影響されていることは間違いないようだ。あらためて、加山雄三が日本のポップスに与えた影響の大きさがわかる。
ほかに“照れてる歌”はというと、「てんとう虫のサンバ」(チェリッシュ)、「春夏秋冬」(泉谷しげる)、「勝手にしやがれ」(沢田研二)、「さよなら」(オフコース)、「夏の扉」(松田聖子)、「ハッピーサマーウエディング」(モーニング娘。)などが思いつく。

そういえば、加山雄三が「君といつまでも」を歌うとき、間奏で『幸せだなぁ……』という流行語にまでなったセリフを言う。そして、右の人差し指で鼻の脇を掻く。照れくさそうに。


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deacon_blue

☆ ザリガニは良かったけどクレイフィッシュは。。。(ジャンル違いで済みません。経済・市場ネタです^^;)
by deacon_blue (2007-05-28 08:29) 

MOMO

そうだったんですか。
ザリガニはクレイフィッシュCrayfishっていうんですか。知りませんでした。インターネットで調べましたが、クレイフィッシュっていうベンチャー企業があったことも知りませんでした。ひとつもの識りになりました(忘れちゃうだろうなぁ)。
by MOMO (2007-05-29 23:10) 

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