So-net無料ブログ作成
検索選択

アメリカの心の歌①三つの歌 [books]

amerika_kokoronouta02.jpg

今日、知り合いと神保町で会いました。

共栄堂でカレーを食べた後、ミロンガで珈琲を。
ほぼ月に一度、同じことをもう二十年以上繰り返しています。

わたしは今はまったく週刊誌を読みませんが、彼は毎週何冊か読んでいるようで、会うたびに新鮮な話題を紹介してくれます。おかげですっかり読んだ気になったりして。
ただ、去年でしたか秋元康が週刊誌のネタになったとき、「AKBってなんだい?」と逆に聞かれ驚いたことがあります。
いまどきAKBをしらない人間がいるなんて。

しかし、よくよく考えてみれば、年齢はわたしより少し上で、当然還暦は過ぎているのですから、そんなものに興味がなくたってちっとも不思議ではない。
反対に60歳過ぎて、アイドルに関心があるほうが変なのかも。
わたし、関心があるというほどではありませんが、何人か名前は知ってます。恥ずかしいのでいいませんが。

まあ、そんな芸能ネタには無知な知人なのですが、今日は安部首相のメディア戦略やかつての少年Aの新刊本について、どちらも批判的な話をしておりました。前者は同感。

ひとしきり話し終えると、バッグの中から一冊の本をとりだして、
「いま、これを読み直してんだ」
と。

ずいぶん古そうな本で表紙をみると「アウシュヴィッツへの旅 長田弘」と読めました。

「なんでまた?」
とわたしが問うと、
「だって、こないだ死んだじゃない長田弘」

……えっ? しりませんでした。
AKBの総選挙とやらで、サシハラがナンバーワンになったことは知っていても、長田弘さんが亡くなったことをしらなかったとは。
いかに社会への目配りが鈍くなってしまったことか。これは歳のせいじゃないな。

ごぞんじの方もいると思いますが、長田さんは詩人です。

残念ながらわたしは詩心がないので、長田さんの詩を読んだことがありません。

でもロングセラーとなっているエッセイの「ねこに未来はない」は以前読みました。、かつて猫好きだったわたしが「また飼ってみようかな」と思ってしまうほど、いかにも詩人らしい楽しい本でした。

正直いいますと長田さんの著書で読んだの2冊だけ。
もう1冊は20年余り昔に読んだ「アメリカの心の歌」。
この本を読んだがために、同じ作家の「ねこに未来はない」を読んでみようと思ったのでした。

この拙ブロで〝本に出てくるミュージック〟をやってみようかな、と思いついたのも実はこの「アメリカの心の歌」からの発想でした。

1990年代前半に書かれたこの本は1970年代以後のアメリカンポップス&カントリーのシンガーとそのうたわれた風景を描いたもので、当時のアメリカの音楽シーンを覗けるだけではなく、長田弘という詩人のアメリカンミュージックへの傾倒ぶりが感じられて、読んでいてとても楽しくなった1冊でした。

まあ、長田さんの死をしらずに片岡義男さんの「歌謡曲が聴こえる」をやっていたのですから間の抜けた話です。

しかし、今日しってしまった以上、〝予告編〟のようなかたちになりますが、「アメリカの心の歌」からミュージックを聴いてみたいという思いに。

初回は長田さんが、アメリカンミュージックの虜になったという3曲を。

「ハード・タイムズ」ボブ・ディラン
ボブ・ディランが主役ではなくて「ハード・タイムズ」がメイン。
というより、アメリカ音楽の父、スティーブン・フォスターの影響を長田さんは語っています。わたしも、カントリーのとっかかりはフォスターでした。
「ハード・タイムズ」はフォスターの数ある歌の中でも、とりわけポップスあるいはカントリーとしていまもうたわれている歌。この歌を聴くと高田渡の「生活の柄」を思い出します。

「アメリカ・ザ・ビューティフル」ウィリー・ネルソンほか
これは20世紀初頭、大学教授のキャサリン・ベイツによって書かれた詩に、サミュエル・ウォードが曲をつけたもので、アメリカの第二の国家ともいわれています。当然、アメリカ讃歌で愛国歌で、団結しなくてはならない時には不可欠な歌でしょうが、場合によっては束ねられてしまうようで、とても鼻持ちならない歌にもなります。
個人的には「ゴッド・ブレス・アメリカ」よりは好きですが。

「アメージング・グレイス」ジュディ・コリンズ
もう説明の必要がないほど日本でも多くの人に知られている歌。
しかし無条件に名歌ともいえない。たとえば、KKKも集会などでの愛唱歌としていましたし。歌に罪はないということでいえば、ヒーリング・ソングとして泣けるうたではあります。ほんとに多くのシンガーがうたっていますが、アメリカでポップスとして再評価のきっかけとなった女性シンガーでどうぞ。

この次はまた村上春樹に戻りますが、長田さんの「アメリカの心の歌」はいずれ近いうちに。

尊敬する兄貴を〝孤独死〟させてしまった愚かな弟のような心持ちになってしまい、仕事をほっぽらかして思わずブログをアップさせてしまいました。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。